逆解析による乱泥流の水理条件の推定:白亜系Panther Tongue砂岩層(アメリカ・ユタ州)への適用
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概要
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デルタの前置面や海底谷では乱泥流と呼ばれる堆積物密度流が間欠的に発生しており,タービダイトと呼ばれる堆積層を形成している.しかしながら,乱泥流は水中で発生しているため直接の観測が難しく,その水理条件はほとんど明らかになっていない.そこで,我々は乱泥流の水理条件を地層中のタービダイトから逆解析によって求めることを試みた.今回,我々は乱泥流の4方程式1次元モデルをフォワードモデルとして採用し,計算結果と地層観測結果との差の2乗平均をモデル評価関数として設定し,共役勾配法により最適な初期パラメータセットを探索した.開発した手法を検証するため,Panther Tongue砂岩層(アメリカ合衆国ユタ州)に含まれている河川起源の乱泥流(ハイパーピクナル流)堆積物を解析したところ,ほぼ妥当な結果が得られたので報告する.
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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