2軸振動実験による金属面すべり支承の摩擦係数の同定とそれによる応答低減効果
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概要
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軽量構造物の免震においては、積層ゴム支承を用いた場合、面圧が小さく十分な免震効果が得られないため、比較的面圧が小さい場合でも免震効果の期待できるすべり支承が用いられる。その場合通常0.05-0.10の摩擦係数を想定している。しかし、筆者らは摩擦係数が0.10-0.20でも大きな地震には効果のあることを3次元有限要素法により確かめている。本報告ではステンレスを用いた簡便なすべり装置を用いて水平と上下の同時地震入力による実験を行い、摩擦係数を同定し、その結果0.20前後の値が得られた。また、同定された値を用いて多質点系の応答低減効果をシミュレーションにより調べ、50-80%前後低減されることが分かった。
- 日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」の論文
日本学術会議 「機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会」 | 論文
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