風邪における医療サービスと大衆医薬の代替性に関する研究: 独自アンケートに基づく分析
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概要
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本稿は独自のアンケートに基づいて,軽医療を風邪に特定した上での医療サービス需要の価格弾力性を定義し,医療サービス需要の価格弾力性が0.23~0.36であることを明らかにした。これは,仮に医療保険が改正され被保険者, 被扶養者問わず1 割増加した( つまり, 被保険者3 割, 被扶養者4割)場合,最大で約430億円の国民医療費が抑制され,約88億円の大衆医薬風邪薬の需要が拡大することを意味する。また,薬に関する知識が現在よりも10倍に増えた場合には,最大で約600億円の国民医療費が抑制され,約69億円の大衆医薬風邪薬の需要が拡大することが明らかになった。
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The Health Care Science Institute | 論文
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