製薬企業における研究開発の効率性と企業価値
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概要
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本稿では,日本の製薬企業について,Cockburn-Grilichesモデルを基本として企業の技術力の企業価値に与える影響を分析する。企業のもつ技術力は,研究開発ストックとこの研究開発ストックからもたらされる研究開発成果により評価されるとし,先行研究では特許数のみでとらえられていた研究開発成果について,あらたに新薬数を加えて研究開発成果を評価する。特許数と新薬数により研究開発成果をとらえるにあたっては,企業ごとに研究開発の取り組み方が異なることを考慮して,DEAを用いて企業ごとに異なる可変ウェイトにより研究開発成果を評価する。新しく提案したモデルにより1981-1991年の日本の製薬企業9社のデータをもとに推定をおこなったところ,効率的に研究開発成果をあげている企業ほど高い企業価値をもつことがわかった。
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