炭酸塩鉱物沈殿反応におけるストロンチウム同位体分別
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
新たな環境解析指標を開発することを目標に、模擬海水から無機的に炭酸塩鉱物を生成させ、微量元素濃度や水温の変化が生成物である炭酸塩の結晶構造、微量元素組成、ストロンチウムの同位体分別係数に与える影響を調べた。本研究では模擬海水の化学組成を制御することにより、純粋な結晶を得ることを試みた。1LビーカーにNaHCO<SUB>3</SUB>、CaCl<SUB>2</SUB>、MgCl<SUB>2</SUB>、SrCl<SUB>2</SUB>、BaCl<SUB>2</SUB>の溶液を用い、それぞれの濃度を変化させた模擬海水を出発物質とした。ストロンチウムの同位体分別係数には、結晶構造による違いが見られなかったが、温度が低いほど同位体分別係数が大きくなる結果が得られた。
- 日本地球化学会の論文
日本地球化学会 | 論文
- 「エアロゾルの地球化学」によせて
- 海洋大気エアロゾルの挙動と組成変動に関する地球化学的研究
- 2001年春季におけるアジア大陸から西部北太平洋への地殻起源元素及び人為起源元素の大気輸送
- 西部北太平洋における炭素質エアロソルの濃度レベルと発生源
- 北部北太平洋における海霧の化学組成と粒径分布