北海道中新世露頭炭中の微生物起源コールベットメタン
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では,天水の流入が期待される北海道の中新世露頭炭を用いてガス分析を行い,地表付近における微生物起源コールベッドメタン(CBM)の分布と挙動について考察した.石炭試料ではメタン濃度が高く,炭素同位体組成が著しく小さいことから,メタンは微生物起源であり,地表付近における微生物起源CBMの存在を示唆する.地化学データは炭層内で生成された微生物起源CBMは近接する地層に移動することを示唆する.石炭層から大気へのメタンフラックスは約80 L/m?SUP?2?/SUP?/yr見積もられ,露出する炭層は微生物起源CBMが生成されることで,重要なメタンの放出源と成り得る。
- 日本地球化学会の論文
日本地球化学会 | 論文
- 「エアロゾルの地球化学」によせて
- 海洋大気エアロゾルの挙動と組成変動に関する地球化学的研究
- 2001年春季におけるアジア大陸から西部北太平洋への地殻起源元素及び人為起源元素の大気輸送
- 西部北太平洋における炭素質エアロソルの濃度レベルと発生源
- 北部北太平洋における海霧の化学組成と粒径分布