レイトベニア成分に乏しい太古代マントルの探索
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概要
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マントル中の親鉄元素の過剰を説明するレイトベニア仮説は広く知られるが、真偽のほどは未だ研究者間で異論がある。最近のタングステン同位体比を用いた研究から、現在の地球マントルに含まれる親鉄元素の大部分が40-38億年前の「後期隕石重撃期」にもたらことが提案されているが、本研究によると、38億年前の超苦鉄質岩は太古代以降のマントルとほぼ同程度の強親鉄性元素を含んでいることがわかった。この事実はレイトベニア成分が「後期隕石重撃期」よりかなり以前に地球に付加し、その後均質化したことを示唆するため、タングステン同位体比による考察と明らかに矛盾している。
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