イネのSr同位体比と生育地の地質との関係
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概要
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本研究においては、植物の部位によって同位体比が一致しているかどうかや、生育地周辺の地質の同位体比とどの程度一致するかを明らかにするために、愛知県北東部のイネを対象例とし、根・茎・葉・籾(玄米・糠・白米)の各部位のSr同位体比を調べた。また、イネのSr同位体比が水田の土、水、および周辺の河川堆積物のSr同位体比とどのような関係にあるか調べた。Sr同位体比の測定は名古屋大学の表面電離型質量分析計(Sector 54-30)により行なった。イネの試料について、個体差や試料の不均一性はほとんどなく、部位毎のSr同位体比は、白米を除いてその差は0.0002程度であった。また、水田の水、土の交換性SrのSr同位体比はイネの値とほぼ一致したが、土のバルクSrはイネよりも高い値を示した。近くの河川堆積物、イノシシの骨も同じSr同位体比の幅の範囲内となった。以上のことから、河川堆積物の交換性Srの同位体比は産地判別のための地域の代表値として有効である可能性が示唆された。
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