反芻動物起源メタンの安定同位体比の日変動と要因解明
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概要
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反芻動物によるあい気には、大量のメタンが含まれることから[Schulze et al., 1998]、反芻家畜は、温室効果ガス排出の主要原因のひとつと考えられている[例えば、Steinfeld et al., 2006]。メタンの安定同位体情報は収支解析に有用であると認識されているが、反芻動物起源のメタンの炭素同位体比に関する研究は限られており[Rust 1981; Levin et al., 1993; Schulze et al., 1998; Bilek et al., 2001; Klevenhusen et al., 2010]、水素同位体比に関する研究の報告例は更に少ない[Wahlen et al., 1989; Levin et al., 1993; Bilek et al., 2001]。そのため、反芻動物から排出されるメタンの炭素・水素同位体比に関する詳細な特徴づけが、地球温暖化研究における重要な課題である。そこで、本研究では、反芻動物の代表である牛を対象とし、畜産草地研究所に設置されている呼吸試験チャンバーを用い、牛(Holstein種)から排出されるメタンの同位体を24時間モニターし、その同位体変動要因の解明を行うことで反芻動物起源メタンの全球収支に及ぼす知見を得ることを目的とした。
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