北海道古第三紀亜瀝青炭に含まれる気体成分の地球化学的特徴
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概要
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コールベッドメタン(CBM)の起源には,微生物起源と熱分解起源があり,一般に石炭化度が低い亜瀝青炭(R0<0.6%)では,より微生物起源ガスが,石炭化度が高い瀝青炭や無煙炭(R0>0.6%)では,より熱分解起源ガスがCBMに寄与している.存在態からみるとCBMには遊離態のものと組織表面に吸着しているものに大別できる.北海道には,古第三紀始新世の亜瀝青炭~瀝青炭が広く分布しており,それらに伴うCBMの資源ポテンシャルに関心が高まっている.しかしながら,日本炭にともなうCBMの起源やその炭層中での挙動には未だ不明な点が多い.本研究では,始新世美唄層の露頭炭中に存在する無機・有機気体成分に注目し,それらの起源,存在態,挙動について考察した.
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日本地球化学会 | 論文
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