鳥羽市神島石灰岩体の堆積年代とSr同位体組成
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概要
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1. 研究背景・研究目的<BR> 本研究の目的は(1)コノドント化石を鳥羽市神島石灰岩体から見出し,その堆積年代を決定すること,(2)そのSr同位体組成変化を,すでに明らかになっている豊橋市石巻山石灰岩体,田原市蔵王山・衣笠山石灰岩体のそれと比較して,堆積当時の日本列島近辺の古地形を推定すること,である.<BR>鳥羽市神島は三重県志摩半島と愛知県渥美半島との間の小島で,島の中央部を神島断層が貫き,北西部の三波川変成コンプレックスと,南東部の秩父帯付加コンプレックスに分かれている.<BR>2.試料・Sr同位体分析・コノドント化石による年代決定<BR>神島の南東部の石灰岩体から,市教育委員会の採集許可を得て石灰岩試料を採集した.海岸の石灰岩柱から採集した4試料のSr同位体比(<SUP>87</SUP>Sr/<SUP>86</SUP>Sr)を測定したところ0.7073-0.7075の範囲であった.石灰岩体の年代決定のため試料からコノドント化石の抽出作業を実行中である.
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