亜熱帯森林生態系に流入する大気降下物に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
亜熱帯森林生態系に流入する大気降下物の動態を明らかにするため、2004年11月から2006年12月の26ヵ月間、沖縄島中部にある琉球大学(林外)および琉球大学亜熱帯フィールド科学教育センター千原フィールド都市林研究園(林内)において浮遊粒子状物質(SPM)と全降下物を採集し、分析した。測定項目は、pH、電気伝導度、主要陽・陰イオンおよび微量金属成分であった。その結果、1)森林によってSPMの17%が捕集されること、2)林外と林内の全降下物から算出した樹冠における物質の正味のフラックスを通して、ナトリウム、カリウムなどの主要成分は、1年を通してほぼ常に樹冠から流出しているが、アンモニウムイオンと硝酸イオンは、樹冠に取り込まれる量が多いことなどが明らかになった。
- 日本地球化学会の論文
日本地球化学会 | 論文
- 「エアロゾルの地球化学」によせて
- 海洋大気エアロゾルの挙動と組成変動に関する地球化学的研究
- 2001年春季におけるアジア大陸から西部北太平洋への地殻起源元素及び人為起源元素の大気輸送
- 西部北太平洋における炭素質エアロソルの濃度レベルと発生源
- 北部北太平洋における海霧の化学組成と粒径分布