超長光路吸収分光法(CRDS)の大気計測への応用
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概要
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キャビティリングダウン分光法(CRDS)は、2枚の高反射率ミラーで構成した光学キャビティー内に、レーザー光を閉じ込めることにより、光パルスが数十センチの光学キャビティーの間を数千から数万回往復することを利用して、数km-数10kmに及ぶ実効光路長を実現する高感度吸収分光法である。CRDSを用いることにより、高感度かつ高い時間・空間分解能での計測が可能となると期待されることから、近年、CRDSを大気計測へ応用する試みがさかんに行われている。講演では、CRDSの大気微量成分および大気微粒子(エアロゾル)検出への応用例について紹介する。特に講演者らが行っている、1)NO3およびN2O5、2)エアロゾル、3)H2OおよびCO2同位体、の計測について報告する。
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