高圧下でのシリカメルトへのAr溶解度
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概要
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地球の形成や進化、そのメカニズム、また地球内部での物質の循環を議論する上で、高温・高圧実験は重要である。これまでにも様々な実験がなされているが、中でも希ガスは化学的に不活性であるので、その振る舞いは物理法則によってのみ記述され、比較的容易にそのメカニズムを考えることができる。今回、高圧下での珪酸塩メルトの希ガス溶解度を調べるにあたり、サンプルにシリカ(SiO<SUB>2</SUB>)を選択した。これはガラスを作りやすいという利点があるためである。高圧発生装置にダイアモンドアンビルセル(DAC)を用いて、圧力10GPaまで、圧力を変えて何個かサンプルを作成した。DACの試料室に砕いたシリカを入れ、1500気圧でArを封入し、目的の圧力まで加圧した。加圧した状態でシリカサンプルにレーザーを照射し、シリカを溶かしてサンプルを作成した。作成したサンプルを回収して質量分析計でAr量と同位体比を測定した。
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