中部北太平洋における大気エアロゾル中の微量金属成分の挙動
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鉱物起源や人為起源のエアロゾルは大気の輸送によって大陸から海洋へと輸送され、海洋表層の化学組成や生物活動に影響を与える。また海洋では海塩や生物起源物質が大気へと放出され、海洋表層・大気下層間ではガスやエアロゾルを介した生物地球化学的な物質循環が行われている。本研究では、白鳳丸KH05-2次研究航海(2005年8月8日-9月21日)において、西経160度線上の南緯10度から北緯53度の南北断面観測を行い、大気エアロゾル中の微量金属成分の挙動について考察した。夏季の熱帯海域では、エアロゾル中のAl, Mn, Znなどが高濃度であった。後方流跡線解析によると南アメリカ大陸の影響を強く受けていることがわかった。
- 日本地球化学会の論文
日本地球化学会 | 論文
- 「エアロゾルの地球化学」によせて
- 海洋大気エアロゾルの挙動と組成変動に関する地球化学的研究
- 2001年春季におけるアジア大陸から西部北太平洋への地殻起源元素及び人為起源元素の大気輸送
- 西部北太平洋における炭素質エアロソルの濃度レベルと発生源
- 北部北太平洋における海霧の化学組成と粒径分布