連続フロー型質量分析計を用いた海洋溶存塩化メチルの炭素安定同位体比定量法の開発
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概要
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海洋に溶存する塩化メチルの安定炭素同位体比分析法を開発した。塩化メチルの炭素同位体比を分析できれば、これまでの濃度のみの観測では得られなかった反応・分解の反応経路に関する情報が得られる可能性がある。本研究では従来よりも保存性、耐久性に優れ、かつ低予算でC<SUB>2</SUB>-C<SUB>5</SUB>の炭化水素及び塩化メチルを抽出、濃縮する方法を開発し、炭素同位体比を分析した。KH04-3航海で得られた東部北太平洋の表層数十メートルの試料を用いて溶存塩化メチルの濃度及び安定炭素同位体比を測定した結果、海水中で塩化メチルは生物によって分解されている可能性が高いことが分かった。
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