ラウ海盆から採取された熱水チムニーの地球化学的研究
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概要
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西太平洋海域は、沖縄トラフやマリアナトラフ、マヌス海盆やラウ海盆など背弧海盆が集中する海域である。 ラウ海盆について、YK04-09航海によって約15年ぶりに有人潜水艇による調査が行なわれ、1989年の調査で最も活動的でブラッックスモーカーを噴出していたVai Lilliサイトでは、最高86℃のゆらぎが確認されるのみであった。一方、Vai Lilliサイトの約5km北で発見されたMarinerサイトでは、最高360℃のブラックスモーカーチムニーが確認された。 本研究では、Vai LilliサイトとMarinerサイトから採取された熱水チムニーについて、化学組成と鉱物組成の同定、及び生成年代の算出を行ない、ラウ海盆の熱水チムニーの地球化学的特徴を明らかにし、Vai LilliサイトとMarinerサイトにおける熱水活動の時間変遷について明らかにすることを目的とした。
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日本地球化学会 | 論文
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