サンゴ骨格中のSr/Ca, Mg/Ca比測定法の評価
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概要
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Inductive Coupled Plasma Atomic Emission Spectrometry;ICP-AES、Electron Probe Micro Analyzer;EPMA、Secondary Ion Mass Spectrometry;SIMSを用いてサンゴ骨格中のSr/Ca、Mg/Ca比を測定する手法を相互比較し、測定手法の評価を行った。結果、EPMAは有意な変動を見ることができなかった。ICP-AESとSIMSを用いた方法では有意な変動を見ることができたがSIMSを用いた方法の方が精度が低かった。これはサンゴ骨格中のSr,Mgは、微小領域スケールでは非常に不均質であるためであり、より詳細な海水温の復元のためには海水温と相互依存して分布している部分を適確に選択して分析しなければならない。よって、従来の機器よりも更に高い空間分解能をもち、より確からしい部分のみを選択して測定することが可能であるSIMSを用いて海水温の変動の復元を行うことが非常に有用であると考える。
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