MASを用いた自主防災組織の最適な組織化に関する検討
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概要
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近年,住民の地域・近隣との結びつきの必要性が再認識されている.実際に阪神・淡路大震災においては,倒壊建物から救出された住民の約1.9万人のうち,1.49万人(75%強)が近隣の人に救助されたと報告されている.これを教訓に,各地で自主防災組織の結成が積極的に取り組まれるようになった.また,自主防災組織に関する研究も数多くされている.その中で,構成世帯数が2000世帯を超える大きな組織では,組織が大きすぎる為に,組織内の連帯やきめ細やかな対応が困難であるという課題が挙げられている.そこで本研究では,マルチエージェントシステム(MAS)を用いて洪水避難シミュレーションを行い,「組織の規模」に焦点を当て,どの程度組織を分割するのが最も組織としての機能を果たせるのか検証した.さらに,今後進むであろう高齢社会を考慮し,10年後の予測人口でシミュレーションを行うことで,将来の課題を抽出した.
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