乾式間仕切壁の加熱性状:その1 研究背景および素材実験
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概要
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建築物全体の構造特性および火災外力を考慮した合理的な耐火性能評価手法の構築に必要な基礎的知見を収集するために、一般に使用される乾式間仕切壁の材料であるせっこうボードおよびけい酸カルシウム板の熱特性値を把握するために素材実験を実施した。せっこうボードは、普通せっこうボードおよび強化せっこうボードの種類による熱特性の顕著な差は見られなかった。せっこうボードの主な挙動は、100~200℃で二水石膏の結晶水が脱離して無水石膏に変質し、400℃付近までにボード表裏面原紙の焼失が起こった。さらに、800℃以上では収縮が大きくなり、亀甲状の亀裂が発生する結果となった。また、成分分析により加熱温度が高くなるとせっこうボード中の無水石膏が溶融し、ボードの収縮に影響を与えるものと考えられる。
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