茨城県・千葉県の水田と舗装路に残された2011年東北地方太平洋沖地震に伴った津波堆積物中の珪藻群集
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概要
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東北地方太平洋沖地震が発生した数日後に,茨城県日立市十王と鹿嶋市,千葉県山武市蓮沼を訪れた。同津波は,水田と舗装路上に砂質の津波堆積物を残し,それらは葉理の発達した砂質堆積物より構成されていた。これらの堆積物中の珪藻群集は,さまざまな環境に生育する種から構成される混合群集を形成していた。これらの珪藻群集では,弱い殻を持つ種が選択的に破壊されているのが確認されたものの,全体としては1998年パプアニューギニア津波や1994年ジャワ津波によって形成された津波堆積物よりは殻の保存状態が良かった。
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日本珪藻学会 | 論文
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