健常中高年者の咳嗽力について
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概要
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高齢者の死因として肺炎は大きな割合を占めており、その原因の一つとして感染防御機能の低下が指摘されている。今回、健常中高年者を対象とし咳嗽力とその他呼吸機能との関係について調査することを目的とした。測定項目として身長・体重・Body Mass Index(BMI)・腹囲・肺活量・1秒量・咳嗽時最大呼気流速Cough Peak Flow (CPF)を計測した。CPFと各項目との関係はPearsonの相関分析を行なった。結果、CPFの平均値は283.5±103.4L/minであり、CPFと肺活量との間には有意な正の相関、CPFと年齢・腹囲との間には有意な負の相関を認めた。これらのことから咳嗽力には深吸気が影響していることが考えられた。また中高年者における内臓脂肪の増大は咳嗽力を低下させる要因となる可能性が考えられ、生活習慣の改善についてもケアしていく必要性が示唆された。
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