アコヤガイの血清タンパク質含量を指標とした優良親貝の選抜
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概要
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赤変病に対して耐病性があり生残率が高いアコヤガイの作出方法を開発することを目的に,2002年と2003年の種苗生産に血清タンパク質含量を指標として親貝の選抜を行った。血清タンパク質の高含量群から生産した種苗は,低含量群に比べて,種苗生産時では受精率や成長率が高く,1 才貝の育成や挿核手術後の飼育で耐病性について明確な差がなかったものの,成長率や血清タンパク質含量とともに生残率が有意に高かった。以上の結果から,血清タンパク質含量による親貝の選抜は,種苗生産を効率化するとともに,成長や生残率の優れた種苗を生産するうえで有効であることがわかった。
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日本水産増殖学会 | 論文
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