ステントで治療したナットクラッカー症候群の1 例—超音波所見を中心に—
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概要
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要旨:症例は26 歳,女性。前医にてナットクラッカー症候群の診断を受け,経過観察していたが,血尿,貧血症状が悪化したため当院紹介となった。超音波,CT 検査で腹部大動脈と上腸間膜動脈間の左腎静脈は狭窄し,腎門部の左腎静脈は拡張していた。腎静脈カテーテル検査では左腎静脈狭窄部前後の圧較差は10 mmHg。左腎静脈狭窄部を12 mm×40 mm のE-Luminexx Stent 2 個にて拡張する血管内治療を施行した。治療後,血尿,貧血ともに改善し経過良好である。
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日本脈管学会 | 論文
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