日本の共同発明特許におけるイノベーション・ネットワークの空間的特徴に関する研究
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概要
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本研究の目的はイノベーション・ネットワークの空間構造の特徴を分析し、その概念的空間モデルを検討することである。その際、重要なパワーノードとサブグループである、コミュニティの空間特性を明らかにした。 分析の結果、ハブの空間的な分布としてハブとなる企業が3大都市圏と東海道コリドーに集積していることが分かった。また、コミュニティ分析を通じて、全時点において広域に及ぶネットワークコミュニティが形成される一方で、地理的な近接性のもとでの強い結び付きもみられることが分かった。とりわけ、そのネットワークは名古屋圏と大阪圏、九州圏において発達している。このような空間分布をもとにイノベーション・ネットワークの空間モデルを提示すると、いくつかの都市を核とする広域的な地域で展開していることが指摘できる。このような核となる都市のハブとしての位置づけが高まる一方で、それぞれのハブから伸びる飛び地が相互に重なり合うように分布する傾向が高まることもみてとれる。
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公益社団法人 日本都市計画学会 | 論文
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