大腸菌の高塩環境適応へのプロリン輸送系ProP高発現の影響
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概要
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大腸菌細胞の迅速な高塩環境適応におけるプロリン輸送系ProPタンパク質の発現量の効果について解析した.ProP遺伝子発現プラスミドを大腸菌細胞に導入し,ProPを高発現する大腸菌細胞を作出した.通常の大腸菌細胞は1.2M NaClの濃度下において増殖は強く阻害されたが,ProPを高発現する大腸菌細胞は迅速な増殖を示した.また,浸透圧調整のための補償溶質であるプロリンの細胞内への取込みも,通常の大腸菌細胞では緩やかであったが,ProPを高発現する大腸菌細胞では,急速な取込みを示した.これらの結果から,大腸菌細胞の迅速な高塩環境適応にはプロリン輸送系ProPタンパク質の発現量が重要である事が示唆された.
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