電子線グラフト重合法を適用した1価イオン選択透過性をもつ製塩用陽イオン交換膜の作製
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概要
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膜厚35 μmの高密度ポリエチレン(high-density polyethylene:HDPE)製フィルムに,エポキシ基をもつモノマーであるグリシジルメタクリレート(GMA)およびジビニルベンゼン(DVB)を共グラフト重合した.まず,塩酸トリメチルアミンと膜表面付近のグラフト高分子鎖中のエポキシ基とを反応させた.さらに,3-メルカプト-1-プロパンスルホン酸ナトリウム(MPS)と残存するグラフト高分子鎖中のエポキシ基とを反応させた.電気透析装置を使って,0.5 mol/L NaClおよび0.05 mol/L MgCl2混合溶液を濃縮し,1価イオン選択透過性を評価した.陽イオン交換膜の片方の表面にトリメチルアンモニウム基を導入したことによって,選択透過係数は2.1から最大で0.56まで減少した.
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