2型糖尿病患者の運動療法アドヒアランスに影響する心理社会的要因
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概要
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本研究の目的は,2型糖尿病患者の運動療法におけるアドヒアランスの実態とそれに影響を及ぼす心理社会的要因を明らかにすることである.運動療法を勧められている患者を対象に,自記式質問紙調査と加速度計による身体活動の測定を行った.運動療法への合意がなかった人を除外した131名を対象に,歩数,活発な身体活動を運動療法アドヒアランスの指標とし,ステップワイズ重回帰分析により検討した.分析対象者の平均歩数は8,817歩/日,約3METs以上の活発な身体活動は18.7 METs×h/weekであった.運動療法アドヒアランスの高さに最も影響を及ぼしていたのは,運動の自己効力が高いことであった.歩数と活発な身体活動はBMIやHbA1cと関連しており,血糖コントロールを良好にするためにも,運動療法アドヒアランスを高めることが必要である.運動療法アドヒアランスを高めるためには,歩数計等を活用し,具体的な数値目標を決め,個人に応じた運動療法を検討することが重要と考える.
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公益社団法人 日本看護科学学会 | 論文
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