水平透過性浄化壁を用いる地下水の硝酸性窒素汚染防止対策技術の検証
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概要
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農耕地での硝酸性窒素による地下水汚染防止対策として,作土層下部に生物学的脱窒反応を促進させる水平透過性浄化壁(浄化層)を設置して,土壌浸透水に含まれる硝酸性窒素を除去する技術の適用性を評価した.茶畑で半年間実施した実証試験では,地表下1mの砂礫土にビーズ状の工業用ステアリン酸を重量比で2%混合し,土壌含水率が20%になるように散水後,埋め戻し土の上載荷重に相当する15kN/m2で締固めた0.1m厚の浄化層を2段設置した.浄化層は原地盤より含水率が約5%上昇し,土壌浸透水を一時的に保持したため,硝酸性窒素(平均値で約40mg/L)が98%除去された.工業用ステアリン酸から土壌浸透水に供給される溶存有機炭素濃度は5mg/L以下で推移し,地下水の二次的汚染の可能性は低いと判断した.
- Japan Society of Civil Engineersの論文
Japan Society of Civil Engineers | 論文
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