日本域付近の気候予測 -CMIP3気候シナリオとCMIP5気候シナリオの比較-
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
IPCC AR5に向けて作成されたCMIP5気候シナリオの特徴を把握するため,年平均気温,年平均降水量,年平均日射の将来変化の分析を行った.その結果,2090年付近において日本域付近の気温は1990年付近に比べRCP8.5で4.9℃と最も大きく上昇,降水量はRCP4.5で9.2%増加,日射はRCP8.5で8.7W/m2増加となることがわかった.CMIP3とCMIP5の特徴を比較した結果,気温変化に関しては,放射強制力が近いRCPシナリオとSRESシナリオの間では類似な気温上昇を示した.降水量に関しては,類似な排出シナリオの間でも違いがみられたがいずれの場合でも増加が予測されている.日射の場合,CMIP5気候シナリオでは増加するがCMIP3シナリオでは減少すると予測され,日射に感度が高い影響評価では注意が必要である.
- 土木学会の論文
土木学会 | 論文
- 都市のあるべき姿を求めて
- 地域・自治体の取組み 景観法をどう使う?--景観整備新時代の行動計画 (特集 景観法と土木の仕事) -- (第1章 美しい国づくり政策大綱と景観法を受けたさまざまな取組み)
- コンクリート舗装における路盤面の残留変形特性に関する実験的研究
- コンクリート舗装における路盤K値と弾性係数の換算式に関する実験的研究
- 地下街を抱える高度に都市化された地域の内水氾濫に関する数値解析