日本の海岸・河口域におけるユスリカの採集記録
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概要
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1994年から2010年の間に底質中の幼虫採集および成虫のスイーピング・灯火採集により日本列島の海岸・河口域でのユスリカの採集記録をまとめた.計4亜科44属87種が記録され,これまでに報告されていた17属に加え,新たに8属が海産種を含む可能性があることが示唆された.3つの採集法のうち, 灯火採集で最も多くの種が採集された.Ainuyusurika tuberculataやCladotanytarsus vanderwulpiが本州から八重山諸島まで広く分布していたのに対し,Thalassosmittia nemalionisとThalassomya japonicaはそれぞれ本州と四国および九州から八重山諸島にのみ分布していた.また,Tanytarsus boodleaeとYaetanytarsus iriomotensisは全採集法で採集されたのに対し,Clunio tsushimensisは灯火では採集されず,本種が走光性を持たないあるいは飛翔能力が弱いことに起因すると考えられた.
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