手取川流域における積雪水資源量の長期間分析と地球温暖化による影響予測
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概要
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多雪地帯の手取川山地流域(石川県)において1976年7月~2007年6月の水文資料を分析して,積雪水資源量の評価を行うと共に,地球温暖化に伴う積雪水資源量の変化をRCM20の資料を活用して推定した.本研究によって得られた知見は次のとおり.(1)1976年7月~2007年6月の積雪水資源量は,約400~1,500mmと大きな変動を示すが,減少傾向を示し,毎年平均約11mm減少している.(2)2081年7月~2100年6月の積雪水資源量は,平均157mmと現在の約1/5となる大幅な減少が予想され,代かき用水への影響が懸念される.(3)中山間地に位置する積雪観測地点(丸山地点)の最深積雪量と流域全体の積雪水資源量とは決定係数0.80の高い相関を有する.(4)金沢の12~2月の1981~2000年と比較した2081~2100年の平均気温は2.92℃上昇,降水量は13.2%減少となり,積雪水資源量に与える影響が大きい.
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