DEAを適用したバイオマス利活用の多基準評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,地域のバイオマス利活用を評価するため,企業や事業体の経営効率を分析するDEA(包絡分析)を適用して,現在のバイオマスタウン195地区の経営効率性(物質循環効率,温暖化防止効率,経済効率)について評価し,その結果を考察した.そして,バイオマス利活用に関する評価へのDEAの適用可能性を提案した.評価の結果,バイオマスタウンの現状および構想案は,いずれも物質循環効率の向上を強く指向しているが,温暖化防止や事業収益性はそれ程重点が置かれていないという課題を明らかにした.また,経営効率の観点から,バイオマスタウンの実施規模の改善を提起した.これまでの費用便益分析や費用効果分析を援用した事業評価や政策評価に比べ,DEAを適用した場合,従来では見いだすことができなかった視点から事業の改善策や指針を示すことが可能になる点を指摘した.
- 公益社団法人 農業農村工学会の論文
公益社団法人 農業農村工学会 | 論文
- 新潟県中越地震後の時間経過と農業生産基盤の被害発現
- 親子池を利用した揚水発電システムの導入可能性
- Characteristics of Hydrological Runoff in an Artificial Coniferous Forest with Delayed Thinning and Its Long-term Changes
- レーダー雨量から見た瀬戸内地域の洪水比流量曲線
- An Analytical Solution of Seepage Discharge from a Reservoir of Embankment Dam with Triangular Soil Blanket and its Applicability