経鼻内視鏡による上部消化管スクリーニングの現状と問題点―14施設のアンケート調査結果から―
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概要
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JDDW2007神戸ワークショップ24"経鼻内視鏡による上部消化管スクリーニングの現状と問題点"に参加した14施設を対象に経鼻内視鏡検査(経鼻法)についてのアンケート調査を行った。検査経験数や経鼻法選択率は施設により大きな差が見られた。経鼻法を経口内視鏡との自由選択としている施設が多かったが, 極細径内視鏡しか持たないクリニックなどでの対応は今後の検討課題である。インフォームドコンセントの内容では, 咽頭反射が少なくて楽, 鼻痛・鼻出血が偶発症, 経鼻挿入困難なケースでは無理せず経口挿入などが多く, 経口内視鏡より狙撃生検能が劣ることの説明をしている施設は少なかった。鼻腔麻酔法は様々であるが, 麻酔剤総量を減らす努力も見られた。偶発症では, 鼻出血頻度は諸家の報告とほぼ一致したが, 少数ながらも抜去困難例や検査後翌日の副鼻腔炎様症状の発生もあり注意を要する。今後, 偽陰性例の研究などの科学的な検証が必須である。
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一般社団法人 日本消化器がん検診学会 | 論文
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