青年海外協力隊栄養士の帰国後の就業,社会活動,コンピテンシー到達度,及び基本コンピテンシーと関連する因子について
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概要
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【目的】国際協力の経験がある管理栄養士・栄養士のコンピテンシー到達度を評価し,帰国後の就業や社会活動との関連を明らかにすることにより,国際栄養を担う人材の育成や活用に資すること。【方法】帰国年が1989~2011年の青年海外協力隊(以下,JOCV)栄養士の帰国隊員183名を対象に,2012年4月に調査票を郵送し,133名より回答を得た。調査票は,現在の雇用形態,学会等の入会や発表,地域社会との関わり,JOCV隊員としての経験に関する評価,並びに既存の管理栄養士のコンピテンシー測定項目(58項目)等で構成した。各コンピテンシー測定項目の分布及び平均を記述し,基本コンピテンシー4項目の合計得点の高低により回答者を2群に分け,その他の因子との関連を検討した。【結果】常勤・非常勤で雇用されていた者は76.5%であった。基本コンピテンシー高値群では,JOCV隊員の経験を自らの成長の糧として評価し,学会への入会,発表や論文投稿,並びに地域社会での活動を行う者が多かった。コンピテンシー測定項目の中で得点が最も高かったのは「自分に与えられた役割を認識し,他の職種と相互理解しながら協働する」であった。【結論】基本コンピテンシーが高いJOCV栄養士の帰国隊員は,JOCV隊員としての経験を高く評価し,学術的・社会的な活動において活発であり,JOCVでの経験が帰国後のより活発な行動につながっている可能性が示唆された。
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特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 | 論文
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