地域在住中高年男女における出生コホート別の10年間の魚介類およびEPA・DHA摂取量の推移
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
【目的】中高年男女における出生コホート別の10年間の魚介類摂取量とEPA・DHA摂取量の推移を明らかにする。【方法】第1次(1997~2000年)から第6次調査(2008~2010年)まで,2年に一度,地域から無作為抽出した中高年者において3日間の食事秤量記録調査を実施し,第1次と,第2次から第6次調査に1回以上参加した40から79歳の男女1,799人を解析対象者とした。線形混合モデルを用い,第1次から第6次調査の約10年間における魚介類,EPA・DHA摂取量に対する年齢群(第1次調査の40,50,60,70歳代),第1次調査からの経過年数,両者の交互作用の効果を推定した。エネルギー摂取量を考慮した際の効果も推定した。【結果】魚介類摂取量は,男女ともに50,60歳代でのみ低下したが,2,000 kcal摂取した場合の魚介類摂取量を推定すると,女性の50歳代では 1.19 g/年,男性の60歳代では 0.85 g/年,摂取量が低下傾向を示した。他の年齢群では魚介類摂取量の有意な低下は認められなかった。EPA・DHA摂取量は,40歳代では女性で 8.16 mg/年(p=0.04),男性で 9.53 mg/年(p=0.053)増加傾向が認められた。【結論】エネルギー摂取量を調整しても,10年間に魚介類摂取量は女性の50歳代と男性の60歳代では低下していた。40歳代の男女ではEPA・DHA摂取量が上昇傾向を示した。
- 特定非営利活動法人 日本栄養改善学会の論文
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 | 論文
- 減量の誘惑場面における対策の質的検討
- フォーマティブ・リサーチに基づいた職域における体重管理プログラムに関する事例的研究
- 体重管理における誘惑場面の対策尺度の作成
- Detection of Heavy Metal Toxicity by Cell Culture Method (1)
- Comparison of the Physical Properties, Taste Preference and Effect on Blood Glucose Level between Pudding Sweetened by Sugar and Erythritol