壮中年期において野菜摂取の行動変容ステージおよび野菜料理摂取皿数は野菜摂取量の指標となり得るか
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概要
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【目的】野菜摂取状況を簡便に把握する指標の利用可能性を検討するために,「野菜摂取の行動変容ステージ」及び「野菜料理摂取皿数」と野菜摂取量の関連,並びに,「野菜料理摂取皿数」と「目標量(350 g)の達成状況」の関連を検討すること。【方法】平成23年度埼玉県民健康・栄養調査で得られた30~50歳代385名(男性164名,女性221名)のデータ(質問紙と目安量法による食事記録2日分)を用いた。質問紙にて1段階目に1日に野菜料理を何皿食べているか(1皿は小鉢1コ分程度),2段階目に行動変容の準備性を尋ね,野菜料理摂取皿数と野菜摂取の行動変容ステージを把握した。野菜類は,緑黄色野菜類,その他の野菜類及び漬物類の合計量とした場合,さらに野菜ジュースを含めた場合について検討した。【結果】野菜摂取の行動変容ステージと野菜摂取量の関連は,男性のみに認められた。野菜料理摂取皿数と野菜摂取量の関連は,野菜ジュースを含めた場合に,男女共に認められた。野菜料理摂取皿数と目標量(350 g)の達成状況の関連は,男女共に野菜ジュースを含めない場合に,野菜料理摂取皿数「5~6皿」群が「2皿以下」群よりも 350 g以上摂取しているオッズ比が有意に高くなった。【結論】野菜摂取状況を簡便に把握する指標として,野菜摂取の行動変容ステージよりも野菜料理摂取皿数の方が,男女共通に利用でき,野菜摂取量の多少を簡便に把握する指標となり得る可能性が示唆された。
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特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 | 論文
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