全国保育所における園児の摂食に関する実態調査
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概要
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【目的】本研究では,保育所における摂食に問題のある児の有無とその割合について明らかにするとともに,園児の発達段階に合った摂食機能獲得のための取組み状況について調査することを目的とした。【方法】調査は無記名自記式質問紙調査とし,郵送法で行った。対象は全国保育所より層化無作為抽出した1,500園とした。記入者は管理栄養士または栄養士,配置されていない場合には献立作成者とした。【結果】回収率は23.9%であった。摂食に問題のある児の有無で「いる」と回答した園の割合は,0~2歳で45.7%,3~5歳では33.3%であった。0~2歳,3~5歳に対する摂食に問題のある児の人数の割合は,共に5%未満が多く,その割合は0~2歳で37.5%,3~5歳で51.4%であった。園児の発達段階に合った摂食機能獲得のための取組み経験について,これまで取組みを行ったことのある保育所は49.9%であった。また,取組みに対する意欲を示した者は88.8%であった。【結論】保育所において0~2歳,3~5歳共に摂食に問題のある児がいると認識されていた。そして,園児の発達段階に合った摂食機能獲得のための取組みへの意欲を示した者に対して,取組みを行ったことのある保育所は約半分であったことから,実際に取組みを行うことの難しさが示された。今後,管理栄養士・栄養士を中心とした具体的な取組みの内容を検討し,提案することの必要性が示唆された。
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特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 | 論文
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