職場における男性を対象とした栄養教育と食環境介入が体重コントロールに及ぼす効果:─無作為化比較試験による検討─
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概要
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【目的】トランスセオレティカルモデル(TTM)を応用し,職場の男性を対象に栄養教育と食環境介入を6か月間実施し,体重コントロールに及ぼす効果を検証する。【方法】無作為化比較試験。新潟市内の5つの事業所で,肥満および肥満予備群の男性対象者を募集した。解析対象者は65例(介入群32例:平均年齢45.6歳,対照群33例:46.0歳)であった。介入は,TTMを応用した栄養教育と給食でのヘルシーメニュー,栄養情報の提供を6か月間行った。一次アウトカムは体重とBody Mass Index (BMI) とした。二次アウトカムは栄養素等摂取量と減量,食生活,運動,セルフモニタリングの行動変容ステージとし,影響評価として食行動,食知識,体重コントロールへの態度,社員食堂へのアクセスを質問紙法で調査した。【結果】体重とBMIは,対照群の増加量が介入群より有意に多かった。栄養素等および食品群別摂取量のうち,穀類の減少量が介入群で有意に多かった。行動変容ステージのうち「健康のために食生活を変える」と,影響評価のうち「社員食堂での情報へのアクセス」は,介入群の得点の増加量が対照群より有意に多かった。【結論】TTMを応用した栄養教育と食環境介入を6か月間実施することで,対象者の社員食堂での情報へのアクセスが高まり,「健康のために食生活を変える」行動変容のステージが前進し体重をコントロールさせる可能性が示唆された。
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特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 | 論文
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