書込みバリアにロックやメモリバリア命令を用いない並行スナップショットごみ集め
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概要
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ロックやメモリバリア命令の実行には多くのCPUサイクルを消費するため,並行GC(ごみ集め)では,書込みバリアからロックやメモリバリア命令を排除することが容易なインクリメンタルアップデートGCが使われることが多い.しかし,インクリメンタルアップデートGCの通常の実装では,マークフェーズ後にミューテータを止めて多くのオブジェクトをマークする可能性があり,実時間アプリケーションには向かない.本論文では,この処理が必要のないスナップショットGCを使った並行GCを提案する.提案するGCでは,ロックやメモリバリア命令の頻繁な使用を避けるために,ミューテータは書込みの履歴を溜めておいて,GCとハンドシェイクすることで,履歴をまとめてGCに渡す.このGCをDalvik VMに実装し,評価を行った.
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日本ソフトウェア科学会 | 論文
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