イネ紋枯病は温暖化による水稲の白未熟粒発生を助長する
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
玄米の白未熟粒発生増加に及ぼすイネ紋枯病の影響を明らかにするために 2年間にわたり「ヒノヒカリ」を供試して圃場試験を行い,紋枯病発病程度と白未熟粒発生程度の関係について検討した。紋枯病の病斑高率と白未熟粒(乳白粒,心白粒,腹白粒,背白粒,基部未熟粒の合計)粒数比には正の相関が,病斑高率と整粒(被害粒,着色粒,死米および未熟粒を除いた粒)粒数比には負の相関が認められた。紋枯病防除剤による要因消去試験では,薬剤処理区の発病株率,病斑高率および白未熟粒粒数比は無処理区に比べ有意に低かった。これらのことから,イネ紋枯病は白未熟粒の発生増加を助長することが示唆された。
- 九州病害虫研究会の論文
九州病害虫研究会 | 論文
- コムギ赤かび病防除薬剤の耐雨性の評価(2)散布から降雨開始までの時間と液剤の効果の関係および降雨強度が粉剤の効果に及ぼす影響
- 3種アザミウマ類に対するアカメガシワクダアザミウマの捕食能力
- 果菜類におけるアカメガシワクダアザミウマの産卵および生息部位
- 鹿児島県内の花きほ場で発生する主要アザミウマ類3種に対する各種薬剤の殺虫効果
- アカメガシワクダアザミウマの発育と繁殖に必要なスジコナマダラメイガ卵量