ラオス国北部におけるイネウンカ類の発生状況と薬剤感受性
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概要
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ラオス北部4地点の雨季作移植 1~ 2か月後の無防除水稲圃場において,イネウンカ類とその天敵の発生状況を黄色粘着板への払い落とし法で調査した。いずれの地点においてもセジロウンカの発生がトビイロウンカより多かったが,生息密度は両種ともに低かった。天敵類はクモ類やカタグロミドリカスミカメが多かった。また,イネウンカ類ラオス個体群の薬剤感受性を微量局所施用法で検定した。その結果,トビイロウンカに対するLD50値は,イミダクロプリドとBPMCでは,10μg⁄g以上,エトフェンプロックスとチアメトキサムは2 μg⁄g前後,フィプロニルは0.1μg⁄gであった。セジロウンカに対するLD50値は,イミダクロプリド,フィプロニルおよびチアメトキサムでは 1μg⁄g以下であった。フィプロニルではセジロウンカの薬量・死虫率プロビット回帰直線の傾きが0.3と緩やかであった。
- 九州病害虫研究会の論文
九州病害虫研究会 | 論文
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