ジャガイモ疫病防除薬剤の耐雨性の評価
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概要
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暖地ジャガイモ栽培の最重要病害である疫病に対して,薬剤散布回数の削減を可能にする効率的な防除技術の確立が求められている。そこで,防除薬剤の残効に大きく影響すると考えられる耐雨性の評価を目的とし,人工降雨処理施設で試験を実施した。ポリポットに栽培したジャガイモの茎葉に各種薬剤を散布後,人工降雨処理を行い,疫病菌接種による発病調査結果から算出された防除価によって耐雨性を評価した。試験は2回行い,試験 Iでは各薬剤を常用濃度およびその1 ⁄ 5濃度,試験IIでは常用および1⁄2濃度に調製して散布した。人工降雨処理における累積降雨量は,試験 Iでは100, 200および300mm, 試験IIでは100および200mmになるように設定した。各薬剤ごとに処理降雨量の増加にともなう防除効果の低下の程度が異なり,耐雨性に差が認められた。供試薬剤のうち,シアゾファミド水和剤およびベンチアバリカルブイソプロピル・TPN水和剤は,人工降雨処理による防除効果の低下がほとんど認められず耐雨性が高かった。
- 九州病害虫研究会の論文
九州病害虫研究会 | 論文
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