大動脈肺動脈窓を合併した Fallot 四徴症・肺動脈閉鎖・主要大動脈肺動脈側副動脈に対し一期的修復術を施行した1例
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概要
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症例は4歳7カ月の男児.出生後よりチアノーゼを認めFallot四徴症(TOF)・肺動脈閉鎖(PA)と診断されていた.肺動脈は膜様閉鎖であり,中心肺動脈と上行大動脈は大動脈肺動脈窓(APW)を介して交通していた.4歳時に手術目的に当院を紹介され,心臓カテーテル検査と造影CTにてはじめて主要大動脈肺動脈側副動脈(MAPCA)が指摘された.手術は胸骨正中切開アプローチで行った.MAPCAを剥離同定した後に体外循環を確立し,左肺下葉に灌流するMAPCAを中心肺動脈へ統合した.APWの開口部は直接閉鎖し,VSDをpatch閉鎖した後に右室流出路を再建した.体外循環離脱は問題なく右室/体血圧比は0.8であった.術後経過は良好であり26病日に退院した.術後7カ月時に行われた心臓カテーテル検査では右室/左室圧比(RVp/LVp)は0.56まで低下していた.今回われわれは非常に稀なAPWを合併したTOF/PA/MAPCAに対し一期的修復術を経験したので報告する.
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