右異所性腎を合併した腹部大動脈瘤の1例
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概要
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今回われわれは腹部大動脈瘤(AAA)に異所性腎(または骨盤腎)を合併した1例を経験した.症例は68歳女性.健診にてAAAを指摘された.術前3D-CTでは,右腎を仙骨前面の骨盤内に認め,右腎動脈は2本同定された.手術では,血行再建の間,右腎を冷却した酢酸リンゲル液で灌流し,術後腎機能低下なく経過した.異所性腎は腎動脈分岐異常を伴うことが多く,自験例においても術前3D-CTによる血行評価を基に手術計画することで,腎阻血時間を最小限にとどめることができた.
- 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会の論文
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 | 論文
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