メタゲノム解析によるゴミ固形燃料の微生物分布の解明
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概要
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本研究では,「火災研究における分子生物学的手法の導入の可能性と展開」の一例として,ヒト腸内フローラの解明に使用されている最先端技術であるメタゲノム解析を火災研究に適用した。2003年に三重県で起きたゴミ固形燃料(refuse-derived fuel, RDF)の生物学的特性の解明を目的に,桑名清掃事業組合およびさくらリサイクル製のRDFに存在する微生物分布を明らかにした。これらのRDFには水素産生菌であるBacillus sp. およびClostridium sp. が存在した。全微生物に占めるこれらの割合は,未培養の初期状態では約30%,水分添加後に嫌気状態で3日培養した後は,約60%に増加した。水素産生菌の種類について,培養の初期状態において,これらの菌種数はほぼ同数であったが,3日培養後に,桑名ではBacillus sp.,さくらではClostridium sp. が優勢菌種となった。(オンラインのみ掲載)
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