有機絶縁材料炭化物の電気的特性に及ぼす形成温度の検討
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概要
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これまでに木材や塩化ビニルなどの炭化温度と電気抵抗の関係などについて研究が行われているが,試料を高温度に加熱した状態で測定が行われているので,火災が鎮火したあとで採取された炭化状態の試料の特性をそれらから推定することができない。そこで本研究では,実火災を模擬する加熱特性を持った電気炉を用いて有機絶縁材料を加熱炭化させ,炭化物の電気的特性に及ぼす形成温度の影響について検討した。その結果,電流密度が概ね0.1~10mA/cm2の範囲では抵抗率が余り変化しないが,これ以上の電流密度ではジュール熱が無視できなくなって導電状態が不安定になり,急激に抵抗率が減少することが分かった。(オンラインのみ掲載)
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