小型プール火炎の放射特性と火炎構造
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概要
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3種の燃料によるタンク直径5cmのプール火炎をサーマルカメラで計測し,そのデータの統計解析を行い,火炎構造を熱放射の観点から検討した。この結果,(1)連続火炎域下部の液面近傍に,プール火炎の維持にとって重要な,高放射域が存在すること,(2)ヘプタンと灯油のような輝炎のプール火炎では,余剰のすすを含む未燃分の燃焼で生じる高放射域が,火炎域と間欠域の境界付近にも形成されること,(3)不輝炎のメタノール火炎では,間欠域の高放射域は観測されないこと,(4)標準偏差の等高線図より,標準偏差の尾根筋の線から,「熱放射火炎形状」を把握できること,(5)変動係数の等高線図より,火炎下部に安定火炎域と火炎端での渦域とを確認できること,などがわかった。(オンラインのみ掲載)
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日本火災学会 | 論文
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