DPCデータを用いた診療プロセス分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
DPCデータからどのような診療プロセスの分析が可能か,大腸(上行結腸からS状結腸)の悪性腫瘍の手術症例(DPC 060035xx0100xx)を例として一連の分析を行った。様式1からは年齢,性別等の従来的な疫学的分析のほか,術前・術後の在院日数,癌のステージと手術手技,病変部位と手術手技の分析が可能であった。診療内容を記述したEファイル,Fファイルからは,手術手技ごとの周術期の抗菌剤の使用状況,麻酔時間,輸血量の分析が可能であった。DPCデータは検査値や画像所見等は持たず,長期的な予後についての情報も持たないが,診療プロセスの詳細な分析が可能であり,大規模臨床研究の基盤としても利用可能なことが示唆された。
- The Health Care Science Instituteの論文
The Health Care Science Institute | 論文
- 精神障害をもつ人々と共に地域で心地よく生活するために,地域住民が不足していると感じているもの:東京都民を対象とした調査の質的分析から
- 電子コミュニティを利用した禁煙指導プログラムの有効性の検討:「インターネット禁煙マラソン」の再喫煙者へのフォローアップの取り組み
- わが国における障害調整生存年(DALY):簡便法による推計の試み
- Impact of Changes in Firms' Boundaries on Determinants of Innovation:A Case of Chugai Pharmaceutical
- 手術・麻酔の安全管理