電子タグ(Radio frequency identification:RFID)を用いた医療機器安全管理の試み
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概要
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目的 : 医療機器安全管理の方法として電子タグ (Radio frequency identification : RFID) を用いて, 簡便かつ的確に医療機器の所在およびメンテナンス情報を管理するシステムを試作した.方法 : 本装置は電子タグ, 送信周波数13.56MHz近接型微弱電波方式電子タグリーダライタ装置, 独自に開発した管理ソフトより成り, 使用者は機器使用時及び返却時に, 使用者のIDカードおよび機器の双方の電子タグを読み込むことで使用実績を記録する. また, メンテナンス情報や故障などの情報が入力可能で, 自動的に警告を発令する機能を有している. 試験運用に先立ち, 本システムが医療機器に関する影響を調査するために対象医療機器の電磁波に対する安全性調査を行った. 試験運用は本学歯学部附属病院病棟にて平成18年1月より開始した.結果 : 本装置による医療機器への電磁波干渉はなかった. 管理実績では調査対象期間中, 記録忘れが発生したため使用記録と実績とは完全には一致しなかった.結語 : 今後運用上の問題を含めさらに研究調査を続けていく予定である.
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